急激な運動と足腰への負担

久しぶりに身体を動かす時には足腰の負担が大きい

20代前半までなら、久しぶりの運動でもそれなりに身体は対応できるものですが、それ以降は注意が必要です。

急激な運動による大きな負荷が身体にかかる事で、腰や足首、膝などを痛めてしまう場合が有ります。引っ越しなどで普段はデスクワークだけの人が急に重いものを運ぼうとする事でぎっくり腰だけでなく、椎間板ヘルニアを引き起こしてしまうなんて事もあり得るようです。

このように、年齢とともに身体というのは、大きな負担に耐えられなくなっていくもの。それを知らずに、若い頃と同じように急激な負担をかけると、取り返しのつかない状況ともなり兼ねないので注意が必要です。

足や腰の痛みが出やすくなるのは、年齢と共に関節の中の水分が抜けてしまい、軟骨が少なくなってしまう事が関係しているようです。軟骨は、グルコサミンやコンドロイチン、ヒアルロン酸などのムコ多糖類で構成されていて、これらの成分には、水分の保持能力に優れているという特徴が有ります。

しかし、これらの成分も他の成分と同じように、加齢とともに減少していくもの。すると、関節の水分保持力が低下して、水分が有る事で関節の潤滑性や耐衝撃性が保たれなくなり、それが、軟骨の組織を傷つけてしまい痛みを伴います。

他にも、筋肉と骨を繋ぐ腱や骨と骨を繋ぐ靭帯も加齢によって弱ってしまうと、急激な運動などで痛めてしまいかねません。

最悪の事態を避けるためにも、まず大切な事は、運動の前には十分に身体をほぐす事です。筋肉が硬い状態で運動をすると、急激な負担を身体全体に分散できずに一部で請け負ってしまう事で、関節が耐え切れずに悲鳴を上げてしまう事が有ります。

そうならない為には、身体全体が水のように流動性を持つ必要が有り、その為にも筋肉や関節が軟らかい状態になっている事が大切です。そういった意味でも、準備運動を欠かさず、筋肉や関節をほぐしつつ、体温を上げる事で柔軟性を高めます。

また、加齢によって関節に痛みが出やすくなると、「軟骨は骨なんだからカルシウムが必要なのでは?」という誤解を持ってしまう場合があるかもしれませんが、軟骨にとってまず必要なのはコラーゲン。つまり、タンパク質です。

軟骨というのは、コラーゲンを心棒にして、ここにプロテオグリカンという糖タンパクを詰め込んで作られるそうです。つまり、コラーゲンを多く含んでいる食材が軟骨の健康には必要不可欠と言えます。

そして、コラーゲンというのは、アミノ酸を材料としているので、アミノ酸を多く含む食材、肉類が最適です。ここも誤解が起きやすい所かもしれませんが、肉類ばかり食べているのは不健康なイメージが有り、肉より野菜という健康主義の人も少なくないと思います。

もちろん野菜も健康には必要不可欠ですが、コラーゲンは身体の30%程を占めていると言われる位なので、人の身体にとっての必要性は高いんだと思います。

また、肉が悪いと言われるのは、動物性脂肪が多い点なので、出来るだけ脂肪を取り除き、赤身の部分を食べるようにする事。同時に必要な野菜も摂取する事で、健康的なバランスを保つ事にも繋がるものです。

タンパク質となると、大豆にも多く含まれていて、植物性タンパク質は健康にも良いですが、やはり、肉類から得られるタンパク質も関節周辺の加齢による変化を抑えられるのではないでしょうか。